カトリック碑文谷教会(サレジオ教会)での挙式

人生における最大のイベントである結婚式を、キリスト教式で行うカップルが増えています。親族だけではなく友人など多くのゲストに参加してもらえることで人気ですが、キリスト教式というとその多くはホテルや結婚式場に併設されたチャペルでの挙式を思い浮かべるのではないでしょうか。
ここでは一般的なチャペル挙式とは異なり、重厚なオルガン演奏や聖歌の合唱など厳かな雰囲気の中行われる「カトリック碑文谷教会(サレジオ教会)」の挙式についてご紹介します。

カトリック碑文谷教会(サレジオ教会)について

カトリック碑文谷教会(サレジオ教会)は、東京都目黒区碑文谷の住宅街の中にあります。1954年5月22日に完成した教会は36メートル余りの鐘塔を備えたロマネスク様式の大聖堂で、白を基調とした外観が美しく、本格的な教会式の挙式を希望する花嫁の憧れの的になっています。
聖堂の内部はキリストの生涯や聖書を見事に映し出すステンドグラスの数々や、思わず息を飲んでしまいそうな荘厳なフレスコ画が天井や壁一面に施されているなど、外観の可愛らしさからは想像ができないくらいの重厚な雰囲気を醸し出しています。

教会の前の通りは「サレジオ通り」と呼ばれ近隣住民から親しまれている他、数多くの有名人が挙式を挙げていることでも知られており、テレビドラマや映画などの舞台にもなりました。

1日に5回行われているミサは信者を対象としていますが、教会が初めての場合でも神父やシスター、名札を付けた教会委員に声をかければミサに参加することが可能となっています。

カトリック碑文谷教会の歴史

カトリック碑文谷教会の歴史

1948年3月にカトリック教会の修道会のひとつである「サレジオ会」が、この地に宣教拠点を置いたことがカトリック碑文谷教会の始まりです。
サレジオ会はカトリックの男子修道会で、柔和の聖人として知られる「聖フランシスコ・サレジオ」を手本としており、青少年、特に貧しく不利な立場にいる青少年のために生涯を捧げて働くことを使命としています。

教会の建設途中に東京国立博物館のキリシタン建物から聖母画が新たに発見されますが、この聖母画を「江戸のサンタマリア」と名付けてこの教会を捧げることとなりました。この聖母画は献堂式から4ヵ月間展示されていましたが、現在はレプリカが聖堂横と教会入口の小祭壇上に掲げられています。
1967年10月にはカトリック東京大司教区の小教区教会に正式に認可され、日曜学校を始めとした青少年司牧やボランティア活動など、サレジオ会の伝統を引き継ぎ継続的な活動を続けています。

カトリック碑文谷教会の挙式に関する情報

カトリック碑文谷教会での挙式は、原則として申し込み月から一年先まで受付することが可能です。仮予約は電話でも受け付けてもらえますが、一ヶ月を過ぎると自動的にキャンセルになってしまうため、仮予約から一ヶ月以内に教会の受付で正式に申し込みする必要があります。

また、基本的にカトリック教会で挙式を行うには新郎と新婦のどちらかがカトリック信者でなければなりませんが、カトリック碑文谷教会では「神様の前で司祭に祝福されて永遠の愛を誓う」と考える新郎新婦であれば誰でも挙式を行うことができます。ただし、カトリックは伝統を重んじる規律が厳しく離婚を認めていないため、「新郎新婦とも初婚であること」と「結婚準備講座に出席できること」の2つの条件を満たしていなければなりません。
講座の内容は、新郎新婦に対して結婚準備の心構えや「結婚とは」「夫婦とは」などを学ぶもので特別難しいものではありません。

なお、費用については決められた料金設定がない「献金」となっているため、教会の担当者にあらかじめ確認しておくことが必要です。

カトリック碑文谷教会までのアクセス情報

カトリック碑文谷教会の正しい住所は「東京都目黒区碑文谷1丁目26-24」です。
アクセス方法は、車の場合は環状7号線の「柿の木坂陸橋」を目指し、南方向に都道318号線を進みます。陸橋からおよそ350メートルの「平町一丁目」交差点を左折して碑さくら通りに入り、450メートルほど直進してサレジオ通り交差点を右折すると前方左手にカトリック碑文谷教会があります。
公共交通機関を利用する場合は、電車ならば東急東横線の「学芸大学駅」が最寄駅となっており、駅を出て左手に見えるドラッグストアの前の道を通り、40メートルほど先にある銀行の先で右折します。そのまま700メートルほど直進して「碑文谷交差点」を渡るとサレジオ通りにでるので、そのまま直進すると左手に教会が現れます。
バスの場合はJR目黒駅西口から東急バスの「大岡山小学校行き」に乗車して、10番目の「サレジオ教会前」で下車すると目の前です。なお、バスの乗車時間は20分前後が目安となっています。

まとめ

教会はウエディング施設ではなく、信者が信仰を深めるための神聖な場所です。そのため、挙式を行う際には通常のチャペルや結婚式場とは異なり結婚講座に出席しなければならないことや、さまざまな手配を自分たちで行わなければならないなどの制約がありますが、一般的な会場で行う挙式とは一味違った神聖で厳粛な雰囲気の中で行うことができます。
一生に一度の記念すべき日なので、結婚式を挙げる予定があるならば一度カトリック碑文谷教会(サレジオ教会)に足を運んでみてはいかがでしょうか。

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