【洋画がもっと好きになる】カトリックとプロテスタントの違いについて解説します

洋画を見ていると、協会の場面が出てくることが少なくありません。しかしその中の会話で自分が知っている境界とは異なるイメージが生まれることも多いものです。これはキリスト教の中にはカトリックとプロテスタントの2つの流派があり、それぞれ考え方が微妙に異なる部分があるためです。この違いを知っておくと、洋画を見るときに宗教の話の内容が理解しやすく、より深くその状況を知ることができるきっかけとなるかもしれません。

ローマ教皇が特別な存在

カトリックとプロテスタントは基本的に同じキリスト教から生まれた流派ですが、細かな部分で考え方が若干異なる部分があります。最も大きなポイントは、最高権者と言われるローマ教皇の扱いです。カトリックはローマ教皇を神の使いと崇拝している傾向がありますが、プロテスタントは神様以外は同じ人間であると言う考え方が根底にあります。そのためローマ教皇も同じ人間であるため、自分たちの代表者であると言う考え方が強いのです。

カトリックでは神の生まれ変わりと考えている面があり、そのためローマ教皇は特殊な能力を持っていると考えられ崇拝されていますが、プロテスタントではあくまでも人間の代表であり、神と人間の橋渡しをする立場であると考えられている風潮が強くなっています。これは様々な点に現れており、神の生まれ変わりのように崇拝するカトリックに比べ、プロテスタントでは同じ立場の仲間として考えられているため、非常に親しみを込めて接している人が多いのが特徴です。

聖母マリアの存在意義

キリスト教の中で重要な存在である聖母マリアですが、その扱いもカトリックとプロテスタントでは大きく異なっています。カトリックでは聖母マリアはキリストの母であり、特殊な存在であると考えられている面が少なくありません。聖母マリアをキリストと同じように扱い、崇拝する傾向が非常に強いのですがプロテスタントでは同じ人間でキリストを生んだ存在と言う考え方となっています。そのためプロテスタントでは聖母マリアに対して尊敬の念は持つものの、崇拝の対象とはなっておらず、あくまでもキリストを我々の代表として産み落とした存在となっているのです。

カトリックでは聖母マリア像に対して祈りを捧げるといった場面が多く出てきますが、プロテスタントではこのような事はありません。基本的にはイエスキリストを崇拝することになっており、その他の人物は崇拝の対象とはならないのがプロテスタントの特徴です。このような点からも、教会がカトリックがプロテスタントかを見分けることができます。

神父と呼ぶか牧師と呼ぶか

神父と呼ぶか牧師と呼ぶか

カトリックとプロテスタントの違いは、一般の人を神に代わって導く存在となる神父の扱いにも大きく表れています。カトリックでは教会の主を神父や司祭と呼ぶことが多く、キリストとの橋渡しをする存在として尊敬することが多くなっているのが特徴ですが、プロテスタントでは牧師と呼び神の意志を伝える人間の代表と考えられているのがポイントです。

プロテスタントではキリスト以外は全て同じ人間であると言う考え方に基づき、これにまつわるすべての立場の人は同じ人間であると言う考え方が根底にあります。そのため、教会の主も人間の代表であり、神と対話する役割を担った人物と位置づけられているのです。カトリックでは神の使いであるといった認識が強く、そのため特殊な能力を持って神と対話することができると言う存在と考えられているほか、神が人間との橋渡し役として差し向けた存在であると考えられているため、多くの人が尊敬する存在となっているのが特徴です。

ミサを行うか礼拝を行うか

キリスト教では日曜日に教会でお祈りをすることがしきたりとなっていますが、この場をミサと呼ぶか礼拝と呼ぶかでもカトリックとプロテスタントの違いが表れるものとなっています。カトリックでは神が主催する行事であると言う立場からミサと呼び、プロテスタントでは人間がお祈りを場であることから礼拝と読みますが、これは教会の主である神父や牧師の位置づけと大きく関わるものとなっているのが特徴です。

カトリックでは神父は神の使いであり、一般の人とは異なる存在であると言うことや、またこれに近いと言うことから協会が主催する集まりは神が行うものであると言う位置づけとなります。そのため、これをミサと呼ぶことになるのですが、プロテスタントでは人間の代表である牧師が行うと言うことから神に対して祈りを捧げると言う場所になるため、礼拝となるのです。このような点にも神に仕える様々な人々の扱いが異なることが表れており、この2つの違いとなっています。

まとめ

カトリックとプロテスタントは様々な考え方が異なるため、その呼び方や扱いがそれぞれ違うものです。しかしキリスト教自体が比較的柔軟な宗教でもあるため、実際には明確に区別がされているわけではありません。教会によっては様々な言葉が入り混じっていたり、また嘘の扱いも曖昧になっている部分も多いものです。ただし純粋なカトリックやプロテスタントはこのような点も非常に気にすることが多いため、映画などではその違いを明確にしていることが少なくありません。

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