ベルリンシュッケ社 社長挨拶
新しいオルガンを製作する機会を与えられたということは、全く新しい楽器を製作することでありオルガンビルダーにとっては新しいチャレンジです。
「楽器の女王」としてオルガンは特別な位置を保っています。それが設置される場所は単なる空間ではありません。特に教会の建物は彫刻的言語として先ず尊重されねばならないのです。
その点で、日本福音ルーテル東京教会のオルガンをデザインする時、私たちは特別な課題に対応することになりました。その結果が細身の「塔のオルガン」とういテーマでまとめられたのです。これは三角形をベースにデザインされ、聖壇に隣接して設置されました。この幾何学的なモティーフは装飾部分からコンソールに到るまで、細部にわたって見られます。
新しい形式は深い経験によってのみ実現されます。経験は全く新しい形式、ときにはファンタジーをも生み出すのです。
もしこのオルガンが名誉ある賞賛をかちえるとしたら、それは会堂の雰囲気、音響効果が大きく寄与したものと言えます。会堂、発注者、ビルダーそれぞれの力が、あたかもDNAのように働き、このオルガンの独一性を創造したのです。
ここで、このオルガンを私たちの会社に発注する過程に参加し、私たちを信頼し、率直な心で接して下さったすべての方々に感謝します。この信頼こそが、この素晴らしい成功をもたらしたのです。
このオルガンが礼拝と祈りのよき道備えとなることを祈りつつ。

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